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2014年4月

プロジェクト報告

sochi123プロジェクトに、多くの方からカンパをはじめご協力をいただきありがとうございました。のべ110名の方から1,385,600円のご寄付をいただきました。11月にプロジェクトを始めてほぼ2ヶ月で、これほどのご協力をいただけるとは思っていませんでした。
収支決算についてはすでに公開させていただいています。 >>>収支決算について
ここに書いたように、詳細が必要な方にはお送りします。
また活動実績についても、簡単にご報告させていただいております。>>>お知らせ 

プロジェクトの経緯、詳細な活動内容や反応などについて知りたいと、多くの方が待っていてくださったことと思います。ご報告がこれほど遅くなってしまい申し訳ございません。

なお、sochi123プロジェクトは、このご報告をもって活動を終了いたします。

プロジェクトの目的

最初にブログを立ち上げた記事に、スポーツ仲裁裁判所(CAS)に対して、ISUルール123条4項撤廃をファンが提訴できるか問うためのプロジェクトだと書きました。
ただ、最終的な目的は「フィギュアスケートの健全化」。フィギュアスケートをまともな競技にしたいということです。
いまのフィギュアスケートは、誰もがおかしいと思ってストレスを感じている。それだけではなく、このままにしておくと、フィギュアスケートが死んでしまうんじゃないか。将来は競技として存在しなくなってしまうかもしれないと心配する人も多いわけです。
このあたりのことは、レターやリーフレットに書きました。

そのためにどうすればいいのでしょうか。
いままでも多くのブロガーが告知運動をしたり、FPUでは署名を集めたり、試合会場でバナーを上げる人がいたり、身近な人に啓蒙活動をしたり、たくさんやってきていると思います。具体的に見えなくても効果はあるかもしれません。
しかし、ソチ・オリンピックがやってきます。いま日本はフィギュアスケートの黄金時代。強いだけではなく個性の違った魅力的な選手が揃って、人気もあります。たくさんの人が注目するだろう試合で、理不尽だと感じることが起きたら、人気もなくなってしまうかもしれません。それは、日本のフィギュアスケートの未来に影響します。
考えれば考えるほど、何かをしなくてはいけないと思うようになりました。

何故ISUルール123条4項の撤廃ということにしたのか、それは多くのスポーツで認められている権利だからです。大リーグでもビデオ判定が導入され、サッカーでもホークアイがトライアルされようとしています。
フィギュアスケートのファンにとってストレスの原因の多くは採点の不明瞭さから来ています。お金を払って寒い会場まで足を運んでいるのに、そのファンに対してあまりにも酷い仕打ちが続いています。いまのフィギュアはファンをバカにしています。

そのために、ソチまでにCASへの質問状を送付する必要がありました。
同時に一種の監視団を立ち上げることも必要だと考えました。大きな目標のためには、現状を告知することが必要ですし、ファンがお遊びでやったことじゃないと知らせる意味もあります。CASに対しても見なかったことにさせないという脅しにもなると考えたのです。

こんな途方もない風車に向かうドン・キホーテのようなこと、しかも自分には何一つ得にならないことに多くの人が賛同し協力してくださったことを、重ねて感謝します。それに、時間と体力と気力をつぎ込んで行動したスタッフへも。あらためてフィギュアスケートの人気と魅力を実感しました。

質問状と依頼状の発送について

すべてのレターは日本のバーチャルオフィスの住所で、日本から発送しました。中のレターには返信先としてフロリダのわたしの住所とプロジェクトの代表メールアドレスを記載して送付しています。
海外へはEMSとエアメール、国内は宅急便と郵便で送付し、それ以外にもwebサイトとFacebookからコンタクトしました。
送付先はすべてオフィシャルな宛先です。そのため、送りたいと思っても連絡先がわからずあきらめた人もいます。

CASへの質問状は、英語の他、フランス語、イタリア語、ロシア語の4カ国語を用意し、DVDを同封してEMSで送りました。翻訳は専門家に依頼し、公文書として通用するものとなっています。
作業としては、日本語で内容を詰め、それを各国語に翻訳しています。言語ごとに決まりがあって、たとえば文法に厳格なフランス語は英語より文章が長くなっていますが、内容は同じです。
レターの宛先はCASです。EMSは追跡ができますので、24日に配達完了が確認できています。
CASのボードとメンバーだけではなく、世界中に居る仲介人のうち連絡先がわかった150名にも送りました。
レター:英語フランス語イタリア語ロシア語日本語訳
リスト

依頼状は英語のみ。ISUルール123-4を添付しています。DVDを同封したもの、しないもの、EMSで送付したもの、エアメールで送ったものがあります。
送付先は、各国首長、スポーツ関連大臣。IOCやISUのスポンサー企業、メディア、フィギュアスケート関係者です。
IOCの役員やソチのオリンピック委員会、ISU会長、プーチン大統領やオバマ大統領などには、CASへの質問状のコピーを同封しました。

追跡できるEMSでは、1通のみ現在も未着です。不在のまま持ち帰って2ヶ月以上が経過しています。大半はほぼ同じタイミングで到着していますが、国の郵便事情によって差がありました。
特にロシアは郵便事情が難点であることは知られているわけですが、現地に到着してから時間がかかっていました。そのためプーチン大統領には後日、Facebookからもコンタクトしました。プーチン大統領へのEMSがモスクワに入ったのは1月24日、配達完了は2月21日でした。
レター
リスト

国内への依頼状は日本語のもので、日本語らしくするために海外への依頼状の日本語訳とは違ったものになっています。ルール123-4の抜粋と、現行ルールの問題点について簡単にまとめた(たとえばジャンプの二重減点と回転不足の判定によって、基礎点や難易度と実際の採点が乖離する可能性などについて)資料を添付しています。
安倍首相などにはCASへの質問状(英語+日本語訳)も同封しています。
DVDを同封したものとしないものがあります。主要メディアやテレビ番組には同封して送りました。
日本の郵便は優秀なので宛名さえ間違わなければ届くのですが、確実性を増すために重要な相手には宅急便で送りました。書留より追跡と確認がしやすいからです。
レター
リスト

発送作業について

海外への発送は、1月18日と19日に都内のある場所を借りて、集まれるメンバーが行いました。当日までに印刷したレターの宛先と伝票や宛名シールを照合し、DVDなどと共に封筒に詰める作業を、黙々と行いました。できたものを郵便局に持ち込んで発送したのが19日の21時すぎ、間に合わなかった分はスタッフが自宅へ持ち帰って作業をし、翌日あるいは翌々日に発送しました。
発送作業は9名、遠方などで参加できないからとEMS伝票を書いて郵送してくれたスタッフもあわせて20名ほどで作業したことになります。

国内は発送場所を確保できなかったことなどもあって、12名が自宅作業で行いました。封筒やDVDなど必要な資材を持ち帰り、リストから宛名シールやレターの差し込み印刷をして、セットして送る作業です。
国内発送が後になったのは到着までに要する時間が短いことが大きいのですが、マンパワーとしても海外発送が終わらないと国内発送リストの最終調整ができなかったということがあります。
1月27日から30日にかけて発送しました。

sochi123では非公開のブログで話し合いながらプロジェクトを進行していました。リストについても提案、検討、ピックアップ、連絡先調査ということで、メイン担当以外も参加しています。実際のリストは、ファイル共有システムを利用してExcelファイルを更新していく方法をとっていました。
国内リストについては、同じ新聞社や出版社でも異なった所属それぞれに送ったところもあります。煩雑なのでリストでは省いています。国内宛が細かいのは実情がわかるからで、これは日本を離れて20年も経ったわたしでは役に立たないのでスタッフが中心で行ったものです。

カンパいただいた金額を見ながらの作業だったため、発送ぎりぎりまでリストを作っていました。とても多くのご協力で、当初の計画よりも大幅に増やして送ることができました。ありがとうございました。
本当にぎりぎりの作業になってしまいましたが、ソチ・オリンピックがはじまる前にすべてのレターを送付することができました。

質問状への反応

世界選手権後にその経過を報告するとしていたCASへの提訴の可否の回答については、4月中旬のいま時点で受け付けるとも受け付けないとも、連絡がありません。
これは推測ですが、6月に予定されているISU総会終了までは来ないのではないかと考えています。

EMSの追跡で1月24日に配達完了。実はCASのメンバーは28日にソチ入りという情報を得ていたので、出発前には到着していたことになります。到着したレターを開封したか、レターを読んだか、それは確認できません。
ただブログのアクセス・ログを見ていると、24日以降に英語やフランス語環境からのアクセスが確認できました。その後もドイツ語やスウェーデン語、スロベニア語などの環境からのアクセスがありました。
少なくともレターに書いてあるブログのURLを叩いた人が居たということではないかと考えています。

依頼状への反応

依頼状については、若干の反応がありました。

ESPN(米国のスポーツ専門局、ディック・バトン、ペギー・フラミング解説でフィギュア放送をしていたABC系列)。受けとったとメールで返答がありました。
* ESPNはソチ期間中に不正採点をニュースで放送したそうですがわたしは見ていません。のでコメントできません。

Oifig an Taoisigh(アイルランド首相の個人秘書)からは、受理した。本人に見せると郵便が届きました。国章のアイルランドハープの金箔押しのレターへッドで。

U.S. Department of Education(米国教育省)の大臣宛の手紙に対してInformation Resource Center , Office of Communications and Outreachのバネッサ・マッキーニー氏から。われわれ公務員はなんとも言えない。5CFR $2635.702(c)によって商品やサービスの肩を持つことは禁止されてる。という返事。

以下はソチ・オリンピックが終了後に着いたものです。

REPUBLIKA SLOVENIJA, KABINET PRESENDNIKA VALADE(スロベニア)。手紙はスロベニア語で書いてあり、残念ながら読めません。スロベニア語ができる翻訳者の当てもありません。スロベニアのスポーツ担当大臣のようです。

SLOVENSKEJ REPUBLIKY(スロバキア)。英語文を付け加えてくれています。一国の政府としてはスポーツのルール変更を助けることはできかねるが、もう少し国民の中で討論を重ねて世論を高める必要があるのではないかという内容です。

カナダからは二通届きました。消印の日付は2月14日とと2月21日です。
一通目は首相の秘書から。そして二通目は、Minister of State (Sport), The Honourable Bal Gosal, P.C., M.P.氏、スポーツ省の大臣から。
どちらもISUルール123条を理解したうえで、DVDとソチでの採点も見た上で返信をよこしているようです。
われわれ政府はスポーツにおける倫理を重要に考えているが、政府としてはスポーツ団体のすることに口を挟むことはできない。スポーツカナダに相談してはどうかと詳しい連絡先を別紙で添付してきました。

3月末に宅急便で送付してきたのがDireccion General, Coordination de Normatividad  y Asuntos Juridicos のLic. Enrique Cebrecos 、エンリケ・セブレコス氏。メキシコからです。メキシコ大統領 (Enrique Pena Nieto)に代わり答えてきています。
メキシコのスポーツ促進団体CONADE (Legal Counsel of the National Commission of the Physical Culture and Sports)という組織を紹介してくれています。
ISUについては独立したプライベートな団体であるからメキシコ政府としてどうしろこうしろとは言えません。ISUがその問題を解決するよう願っていると書かれています。
この人はわれわれの送った手紙をコピーし、そこに123-4の箇所と、ソチでは良く見ていてほしいという文章にマーカーで印を入れています。DVD、ソチの演技、採点、手紙の言わんとするところを照合していたようですね。そのために遅くなったようです。大統領府からの答えるようにの指示書も同封されていました。

※追記※
ご要望いただきましたので、返信レターを公開しています。上記の報告のあとに届いたものも掲載しています。 >>>レスポンス
もっと解像度の高いデータを見たいというご希望の方は、カンパいただいた時のお名前を明記してメールでご連絡ください。折り返しご連絡させていただきます。

その他の活動

ブログのコメント欄の提案がきっかけで、リーフレットを作成して配布する活動を行いました。目的はプロジェクトの拡散と、ISUルール123条4項を知らせることです。
配布は全日本選手権の時と、ソチ・オリンピック一週間前の2回です。
全日本の時はスケート連盟からは許可を貰っていたのですが、会場の警備員から中止要請があって、予定していたよりも短い時間で終了することになりました。
ソチ直前は東京のJR有楽町駅周辺で、こちらは丸の内警察署から許可をとって行いました。残念ながら受け取ってくださる人が少なかったのですが、丁寧に質問をくださった方もいらっしゃいました。
両日とも、わざわざ受け取りに来てくださった方、激励してくださった方など、とても心強い応援になりました。ありがとうございました。

このリーフレットは国内の依頼状にも同封しています。
また、スポンサー企業に社内配布などの協力要請もしましたが、成果はありませんでした。むしろ露骨に迷惑がられる傾向があり、なかにはレターを返送したいという申し出もあったほどです。

質問状と依頼状にDVDを同封したのは、問題のポイントをはっきりさせることで、主張をわかりやすくする目的です。そのため、誰が見ても同じ判断ができる事例を選び、DVDに入るサイズに選択、編集し、テキストは日本語と英語を用意しました。
この映像の一部はYoutubeで公開しています。sochi123

スタッフについて

わかっていたことですが、実際にやってみると予想以上に多難でした。なにより時間がありません。当初から言っていたように1月25日をレター送付のデッドラインだと定めていました。それまでにやらなくてはならないことありましたし、スタッフ当人の体調や家族のことなど予定通りにいかないこともありました。

まず、口座をつくるために定款を作りました。また日本国内の発送元住所が必要なため、バーチャルオフィスを契約しました。わたしがアメリカ在住のため、こうしたリアルな作業はすべてプロジェクトのスタッフが行いました。
彼ら、彼女らの尽力がなければ、わたしが企画をしても実行することは不可能でした。作業は共同のブログとメールで進行していましたが、日本とフロリダは13時間の時差があるため、お互いにストレスがありました。

なんとか遂行できた原動力は、多くのカンパをいただいたことです。気持ちを同じくする同志の存在、ご協力くださる方が増えていくことが、プロジェクトを前にすすめてくれました。メールは励まされるものばかりでしたし、同じ目的を望む気持ちが実行する力になっていました。
ご協力いただいたみなさまとスタッフで、130名ほどのプロジェクトだったと言えると思います。

翻訳担当や製作物の担当、twitterやFacebookでの拡散、製作物の進行、毎日の口座チェックなど、重複する作業もありますが、ある程度は担当を決めて20名ほどで実行しました。本業と同じことをボランティアでやったスタッフもいれば、初めてのこと、慣れないことをしてくれたスタッフもいます。途中から参加してくれた人も、途中で抜けた人もいます。
発送のために車を出してくれた人、リーフレット配布のために警察へ許可をとった人、地方にいるからと連絡先の調査をしてくれた人。貴重な週末を使って発送作業をしてくれた人。リアルやネットでスタッフ同士で協力しあい、補助しあい、話し合いながら進めました。

プロジェクトの進行は非公開のブログによって行っていました。参加しているスタッフは情報を共有し、どの議論にも参加できる形式です。
レターの文案については、ここを削れだの、こういうことも入れろだの、もっとこういうニュアンスがいいだの紛糾し、担当者はまとめるのに苦労していました。DVDに収録する事例案も多くの候補があげられ、議論されました。
発送作業のとりまとめ役からの報告によれば、こういう土台があったから、初対面でも作業がスムーズだったと。
基本にあるのはフィギュアスケートが好きということ、何とかしたいという目的が同じこと。自画自賛になりますが、まとまりのあるプロジェクトだったと思います。

成果について

わたしたちの活動の成果はあったのでしょうか。
ソチ・オリンピックを見ながら、そのことについて考えていました。報告がこんなに遅くなった理由のひとつは、実は、そこにあったのです。
質問状や依頼状を送付したからといって、劇的に変化すると思うほど楽観的な見通しはありませんでした。それでもソチ・オリンピックに一縷の望みは抱いていました。しかし、大きな流れをせき止めることはできなかったように思います。少なくともソチでは。

当初は質問状に返信を期待していました。何人かの委員から、提訴はできない、あるいはぶっちゃけた金額が来るのではないかと。ところが、いまのところなしのつぶてです。 監視団への依頼状については期待をしていなかったので、こちらからすれば大きな反響があったという印象です。
全体の意見をまとめてみるとISUの自浄能力を信じたほうがいいのではということです。ソチ・オリンピックを見て、採点方式も含めて現在のルールに欠陥があることは理解したと思います。だからこそ、自分のところのスケ連を紹介したり、提訴という過激な方法よりISUを促すほうがいいのではないかと書いてきているわけです。

当面の目標であった質問状と依頼状の発送ということについては、ある程度の効果があったのではないかと考えています。
ただファンの一部が騒いでいるだけだと思ったら、誰も返信をくれなかったでしょう。 国章入りの正式なステーショナリーでわざわざ郵便を送ってくれた国があったということは、少数かもしれませんが、心を動かすことができたということだと。日本のフィギュアのファンに返信するという手間をかけてくれたのは、共感できるものがあったからでしょう。
そういう意味では、この行動は無駄ではなかったと考えたい。成果というほどではなかったかもしれませんが、一石を投じるくらいはできたのではないかと思っています。反応がなかった相手にも伝わっているはずです。
これからも注意深く見ていかなくてはいけません。

スケーターX提訴問題のその後について

アメリカのスケーターXに関する記事を12月26日にアップしました。>>>フィギュアスケートのアンケートにご協力ください
多くの方がアンケートにご協力くださってありがとうございました。その後について関心をもっていた人は多かったでしょうが、あまり成果のある返答ができません。
この提訴の件は、スケーターXがあえなく代表落ちしたことで、雲散霧消したようです。全米選手権のあとに、それ以上はできなかった。と弁護士から連絡が入りました。詳細については教えてもらえていません。
オリンピックを放送するNBCとFOXはメディア覇権でしのぎをけずっています。FOXの五輪たたきは日に日に激しくなってきていましたし、NBCはオリンピック放映権を持っていて文句を言われることを嫌がります。どこからなのか不明ですが圧力もかかったと思われます。FOX対NBCはそのまま共和党対民主党にもなります。
皆さんからいただいたアンケートの結果はすぐに翻訳して渡したので、相手も見ています。アンケートについての返答はありません。

今後について

sochi123プロジェクトは、この報告をもって活動を終了します。すでにプロジェクトは解散しています。
いまだにCASからの返答はありません。とりあえず返答を待ちます。そして返答が来たら内容についてはお知らせします。このあとの活動というのはそれだけです。

ISUのチンクワンタ会長は「ジャッジだってミスをする」と発言したようです。人間がミスをするのは当然です。そのため、ミスをすることを前提にルールは考えられています。ジャッジだってミスをするのだから、それを修正・訂正できるようにルールが作られています。「フィギュアスケート以外のスポーツ」では。
たとえばビデオ判定、チャレンジ、再審議、抗議。なにより大きいのは採点をクリアにすることです。採点競技の場合には、誰が何点つけたのかがはっきりわかることがもっとも重要です。

フィギュアスケートにおいて最大の問題は匿名で採点が行われることですが、それをすぐに撤廃するのが難しいのであれば、その匿名性によって引き起こされる問題を強化している「抗議の制限」つまりISUルール123条4項を撤廃する必要があります。
この、いたってまっとうな主張に耳を傾けて賛同してくれた人がいる。たとえ少数であっても反応があったのは、その実証だと考えています。

わたしは6月のISU総会で123条4項の撤廃あるいは改正が行われる可能性もゼロではないと考えています。そうなったら、提訴をすることはありません。
先日のワールドの動員観客数を見ても日本のファンは無視できない、ISUの大きな財源です。たとえ一部からとはいえ、競技を良くするための前向きな提案を無視する理由もないと思います。世界中で人気が下降しているこの競技。唯一の人気を誇る日本からの提案に耳をかたむけるべきでしょう。
首をかしげるような内容ではありますが、会長が大きくルールを変更する改正案を口にするというのは、このままではダメだと分かっているわけです。レターに書いたように、こんなことしてたら世界からフィギュアはなくなる。それは事実。競技会の興業主であるISUが一番強く感じているでしょう。

もしかしたら、それをより強化するためロビー活動だか何かを行う必要があるかもしれません。そうであれば、すでにsochi123は解散しているので、行うなら新しいプロジェクトをたちあげないといけません。すぐに。
とりあえず、個人としてカナダのスポーツ省が紹介してくれたISU副会長ドレ宛に、ルール123-4の件について念を押すべく、手紙を送付します。

ソチの女子シングルの採点問題で揉めているわけですが、あの件も123-4がなければすぐにすっきりすることです。再審議をすればいいだけですから。疑わしい回転不足についても同様です。そうなるとすごい数の異議が出るでしょうが、それはジャッジの質の向上が求められることでもあります。

ISU総会で123条4項の廃止がなかった場合、さらに総会終了時点でCASからも何の返事も来ないということになれば、その場合も新しいプロジェクトを始めることになります。これはいきなり提訴という手続きをとることになります。提訴の可否を聞くのではなく、提訴そのもの。資金をそろえていきなり提訴状を送付するということです。
今回のsochi123プロジェクトでは提訴可能かどうか訊いているわけで、その返事もしてこないのであれば、当然の行動ではないでしょうか。提訴不可能と答えてきているわけでもないのですから。
ただし提訴費用次第です。脅しや提訴詐欺ということではなくて、億万長者じゃないから費用がなければできないから。それはsochi123がCASに送付した質問文に明記しています。費用もスタッフもいないとプロジェクトとして立ち上げることもできません。
その際は皆様のご協力をまたもやお願いすることになります。よろしくお願いいたします。

※追記※
今後については、コメントを読んでいただくと分かりますが、新規でプロジェクトを立ち上げることはありません。そのためスタッフを募集することも、カンパをお願いすることもありません。
ISU総会も終了し、ルール123条4項が撤廃されることはありませんでした。
匿名性の廃止についても、賛成票が足りず、否決されました。sochi123に返信をくれた国は、匿名性廃止に賛成しています。
これからは小川個人で活動をしますが、その経緯について知りたい人は、メールでコンタクトください。

フィギュアスケートの未来

レターにも書いたし、あちこちで言われているように、このままではフィギュアスケートに未来はありません。ドル箱だからオリンピックから外されることはないでしょうが、スポーツとしての魅力は失われます。
チンクワンタの改革案を見ていると、試合に来るファンよりもテレビへの意向が強いように感じます。より娯楽化への方向転換、そしてテレビ化へのシフトが感じられます。
極端に言えば、会場に観客が一人もいなくても、スケーターがスポンサーを運び、テレビが放送してくれれば放送権料が転がり込む。テレビは時間枠があるわけだから、その中になるべく多くを見せるために男子の演技時間を短くする。SPを廃止するのは、会場費の節約にもなります。
そうなれば、抗議で時間が延びるのは歓迎されるべくもありません。グランプリの下レベルの大会を新設したのもそれでしょう。テレビ放送の機会を増やすために。
試合に来る人が減るなら、他の集金機会を増やそうということです。そうなると、採点は競技会の添え物。ずっとフィギュアスケートを支えてきたファンは、ますます置いてけぼりになるというわけです。

そもそもISUは世界で名を成した選手というようなメンバーが存在しない、たとえば、同じ採点競技の体操のような人間がいないという、まこと珍妙な組織です。会長がスピードの出身であるように、フィギュアスケートは軽んじられています。
フィギュアスケートの一つ一つの技の習得にいかに時間がかかり、難しい技に挑戦することがいかに大変かを体で感じる人間がいないという悲劇。どのエレメンツが実際に難しいのかが分からない人達が運営しているという事実。それが採点の重みを感じない現在の状況なのだと思います。

sochi123が提起したISUルール123条4項廃止をCASに提訴する(その可否をたずねる)という運動は、フィギュアスケートの健全化のため、採点の透明性・公平化のためにはわれわれができる唯一の方法だと考えたところからスタートしたわけですが、そのための糸口になる重要なことだと考えています。
もし抗議ができるようになれば、たとえばテクニカルパネルによる判定にも、より正確な答えが出せるようになります。それによって、毎試合のようにもやもやとストレスをかかえる必要はなくなり、選手も試合ごとに異なった判定となる理不尽さから開放され、はっきり欠点の向上だけに専念できます。これは審判の質の向上にもつながると思います。

ニューヨークタイムスが、2月5日に”Despite Revamp, Figure Skating Gets Mixed Marks”という記事を掲載しています。http://www.nytimes.com/2014/02/06/sports/olympics/despite-revamped-system-for-judging-figure-skating-gets-mixed-marks.html?_r=1
新採点法の問題点をタイムススタイルで書いたものです。時間的にもsochi123とは関係がありませんが、こういう記事が出てくることは意義があることです。
日本ではデイリースポーツが2月10日にISUルール123条4項について触れた記事を掲載しました。http://www.daily.co.jp/opinion-d/2014/02/10/0006699446.shtmlこちらのレター到着後のタイミングですから、もしかしたら関係があるのかもしれません。
デイリースポーツは2013年12月12日には「分かりやすい採点方法を目指してほしい…フィギュアスケートに提言」3月15日には「4年後の平昌開催ヘ向け公正な採点方法を」と、どちらも今野良彦記者による記事を掲載しており、採点に異議と疑問を投げかけています。
こうした動きがもっと広まり、拡散していくことを願うとともに、そのためにできることを考えてみたいと思っています。

最後に

予算も定まらぬままにスタートし、手探りで進めていったsochi123プロジェクトですが、ボランティアのスタッフの熱意と予想以上の多くのカンパによって、当面の目的を実行し完遂できました。心から感謝します。
特定の選手ではなく、すべての選手のため、さらには未来の選手のためという目的に、これほど多くの人が賛同してくださったこと、それこそが、プロジェクト遂行の原動力となりました。
本当にありがとうございました。

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Head of Japan and Ministers, Members of Parliament

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INTERNATIONAL SKATING UNION
President and Members

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