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フィギュアスケートに関するお願い

 突然お手紙差し上げます失礼をお許しください。私たちsochi123プロジェクトは、フィギュアスケートを愛する有志の集まりです。私 小川 一 は、米国在住の長い日本人ですが、その代表となっております。
 本日は、ソチ・オリンピックを目前に控え、日ごろ様々な分野からスポーツ競技を、アスリートを応援してくださる皆様に、お願いがあって筆を執りました。

 ソチ・オリンピック――フィギュアスケートの会場に、日の丸が掲げられることを期待する国民も、多いことでしょう。実際、今回の日本代表選手は、誰もがメダル獲得の可能性を持つ実力派揃いです。
 しかし、果たして公正な採点がなされるのか、それを危惧するファンもまた、多く存在します。

  なぜなら、近年フィギュアスケートでは、長年のファンが首をかしげるような不可解な判定が増えているからです。
 2004年に導入された新採点法では、ジャッジが匿名になり、責任説明を果たさなくてもよくなりました。これは採点競技では考えられないことです。
 そのうえISUルール123条4項で定められた「抗議の制限」によって、選手もコーチも疑問を呈する道が閉ざされています。たとえどれほど不可解な採点であっても、その判定が誤りであっても、一切抗議できない。採点競技として、実に理不尽な状況に陥っているのです。
 私たちファンはもう何年も、予想外の判定や採点に驚くとともに、それに傷つき、意気消沈する各国の選手の姿を目にしてきました。競技の前提となるルールに公平性も透明性も見いだせない――ファンが離れていくのも当然です。
 現に日本以外の国では、名の通った国際大会でも観客席は閑散としていて、私たちは、この花形競技の凋落をシーズンごとに実感しているのです。

 このままではフィギュアスケートが死んでしまう、フィギュアスケートは競技として存亡の淵にある、という危機感――そこから、私たちは同封のリーフレットにあるように、sochi123プロジェクトを立ち上げました。不可解な判定を不可侵のものにしてしまうISUルール123条4項の撤廃、もしくは改正を目指して。沈黙して競技の終焉に立ち会うのではなく、声を上げて阻止するために。

 しかし、私たち有志の力だけでは、フィギュアスケートを救うにはとうてい足りません。目前に迫ったソチ・オリンピックに影響を与えるには、間に合わないでしょう。

 そこで――

 皆様にお願いしたいのは、ソチの「監視」団になっていただくということです。
ソチでルールの欠陥そのままの理不尽なことが起こらないか、ジャッジと選手が公平な関係にある判定が行われるか、多くの人に「環視」していただきたいのです。
勝敗の結果だけではなく、そのプロセスに注目している人が、企業が、国があるという事実が、大きな力になります。

 私たちは、何の後ろ盾もない、本当に志だけで集まったグループです。
 お願いしたいことは、これだけ――ソチ・オリンピックのフィギュアスケートに、注目してください。どの国であろうと、どの選手であろうと。
 もし疑問が生じたら、声を上げてください。それぞれの位置から、どうか声を上げてください。

 今活躍する選手たちに憧れ、いつか自分もと目を輝かせる子供たちの、未来のために。そして、フィギュアスケートという競技そのものの、未来のために。

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